あなたは電子顕微鏡とはどのようなものか知っているだろうか?普段学校などでよく見るのは光学顕微鏡だ。そして、それよりもさらに細かいものを見ることができるのが電子顕微鏡というものだ。観察するものはオスミウムなどの金属でコーティングをして装置の中に入れる。装置の中は真空にしている。みえる像は白黒で、自分で好きな倍率を設定し、写真をとる。これが観察の流れだ。
今は技術が発達してボタン一つで自動でコーティングできるようになった。コーティングはなぜするのか。それは電気を通すためである。コーティングすることで観察物の表面を見ることができるようになる。実際に髪の毛を電子顕微鏡で観察したものがこれだ。
電子顕微鏡で観察した髪の毛。画面いっぱいの帯のようなもの。表面はややささくれだっている。
このように電子顕微鏡を使用することでさまざまなものの構造を見ることができる。調べたいものがあればここで研究することができる。ぜひあなたも一般公開などの機会に、理化学研究所に電子顕微鏡を見に来てはどうだろうか。

文・イラスト
神戸市立白川台中学校2年生(トライやるウィーク)