Vol.15 – 2024年 春

表紙はこれ! ブロックを穴に通せ? 実は… これは、細胞の骨組みとなるこれは、細胞の骨組みとなるタンパク質「アクチン」を自在に組み上げる技術の実験例。細胞の膜を模したシート(青)に、100μm2ほどの図形(ピンク)を描く […]

Vol.14 – 2023年 秋

表紙はこれ! レーダー上の雨雲? 実は… これは細胞の核の中で遺伝子を制御しているタンパク質。カメラでは捉えられないほど早く運動しているタンパク質をDNAと結合した瞬間に光らせることで、異なる2つの状態のES細胞の核での […]

Vol.13 – 2023年 夏

6枚羽のかざぐるま? 実は…

これは、転写終結因子Rho(ロー)。6量体からなるリング状構造で、RNA(マゼンタ)を通すトンネルを真ん中に作ります。Rhoは転写中の RNAポリメラーゼ(奥の白〜灰色)に取り付くと、このトンネルを使ってRNAを引っ張り出し、適切なタイミングで転写を終結させるのです。

a cover picture of BDR Times vol 12

Vol.12 – 2023年 冬

青い太陽? 実は…
これは細胞の塊とそこから流出する神経幹細胞の集団。この細胞はその細長い形状の向きを揃え合って塊から放射状に這い出てきますが、その際のわずかな右曲がりの細胞運動が集団になることで強調され、肉眼でも見えるほどの時計回りの渦になるようです。

オポッサムの心臓

Vol.11 – 2022年 夏

迷路と洞窟?!
これは、生まれたばかりのオポッサムの心臓。オポッサムはカンガルーと同じ有袋類で、生まれてから2週間以上心臓の再生能力を維持しています。これはほ乳類最長なんです。緑の細胞が今まさに増殖しています。

Vol.10-2022年 春

ベビーコーンが生えてきた? 実は・・・
これは、ショウジョウバエの頭部にある嗅感覚毛の電子顕微鏡写真。匂いのもとであるナノメートル(100万分の1ミリ)サイズの匂い分子は、毛の表面にある微細な穴(ナノポア)を通って中の神経を刺激します。一方、マイクロメートル(1000分の1ミリ)サイズの塵(ちり)やウイルス粒子はこの穴を通れず体内に侵入できません。

Molecular structure of proteins

Vol. 09 – 2022年 冬

水色のハンモック? 実は・・・
これは細胞の移動や成熟に関連するタンパク質(DOCK:シアン)と、それを調節するタンパク質(ELMO:オレンジ)、さらにここからの信号の伝達に必要なタンパク質(Rac:黄色)がどのように結合しているか解析したCGモデル。からだの中ではいろいろなタンパク質が相互にくっついたり離れたりして、生命活動を維持しています。

肝臓の毛細血管ネットワーク

Vol. 08 – 2021年 秋

からみあった木の根・・・?
これは肝臓の「類洞」と呼ばれる層状の毛細血管のネットワーク。肝臓は非常に再生能力が高い臓器です。肝臓に損傷がおきると血流の速度が増加し、これを類洞の細胞が機械的刺激として捉えることが、再生の開始に重要であることがわかってきました。

fruit fly mutants

Vol. 07 – 2021年 春

いろんな種類のハエ・・・?
実は・・・これは全てキイロショウジョウバエという同じ種のハエです。1つまたは複数の遺伝子の変異によって、体が黒くなったり、目が白くなったりします。この写真の中には野生型(正常)が1匹と、20個の異なる表現型が隠れています。全部見つけられますか?

肺胞オルガノイド

Vol. 06 – 2021年 冬

ふわふわしゃぼんだま?
実は・・・これは培養皿でマウス肺胞幹細胞を培養して作られた3次元の肺胞オルガノイド(臓器)。肺胞を構成するいろいろな細胞を作り出すことができます。

ショウジョウバエの細胞の陥入の蛍光写真

Vol. 05 – 2020年 秋

お花が満開の草原?
実は…
これはショウジョウバエ胚の表面から細胞が陥入していく様子。緑色は細胞膜を、マゼンダは核を表しています。でもこの陥入は発生が進むと元通り表面に戻っていく不思議な構造です。

分子動力学シミュレーションしたタンパク質

Vol. 04 – 2020年 春

創薬専用スパコン「MDGRAPE-4A」でシミュレーションした水溶液中でゆらゆら動く分子のスナップショット。大きな分子はCYPタンパク質とヘム、小さい折れ線は全て水分子。

ミトコンドリアの電子顕微鏡像

Vol. 03 – 2019年 冬

黄色く色づいたイチョウの岩山?実は…
これは電子顕微鏡で観察した細胞の中。岩のように見えるのは核、黄色やカラフルなものはミトコンドリア。ミトコンドリアは一本ずつ長さや形が違ったり、こんなにもぎゅうぎゅう詰めだったりするんですね。

発生中の線虫の卵

Vol. 02 – 2019年 夏

カラフルなジェリービーンズ?実は…
これは線虫という土の中にいる体長1mmの虫の卵。細胞の核を蛍光色素で標識して撮影し、画像解析したもの。約350個の細胞で構成されていることが分かります。

毛包幹細胞と神経ネットワーク

Vol. 01 – 2019年 春

青い林の中を通る赤い道? 実は…
これは「触覚」を生み出すための皮ふのヒミツ。毛のもとになる細胞(毛包幹細胞:青)から分泌されるタンパク質(緑)が、皮ふと神経ネットワーク(赤)を正しくつなぐことで、皮ふが力のセンサーとして働くのです。