いきもんタイムズ

いきもんタイムズは理化学研究所BDRのニュースサイトです。BDRの研究の簡単な紹介や研究者インタビューなど、科学に興味をお持ちのすべての方にぜひ読んでいただきたい内容です。

Vol.16 – 2024 夏

Vol.16 – 2024 夏

カーナビの画面!? 実は…

これは、細胞の中で起きている化学反応のネットワーク(代謝経路)を仮想現実で可視化したシミュレーションモデル。メタバースを活用することで、複数の研究者が仮想空間上で協働しながらモデルを解析し、構築することを可能にします。

萩原チームリーダーと、5人のチームメンバーが、各国料理のお弁当を広げている

生体模倣システム理研白眉研究チーム

2023年4月にBDRに合流した生体模倣システム理研白眉研究チームのチームリーダー、萩原将也 博士に聞きました。チームの目指すもの、チームメンバーの構成、チームの特徴、チームが求める人材など…

木造の実験棟の中に白い機械が設置してある。機械には木製のはしごがついている。

4K 1GHz NMR装置

横浜キャンパス・西NMR棟

核磁気共鳴現象を利用して分子の構造を調べるNMR装置。液体ヘリウムで-269℃に冷却した超電導マグネットにより、円筒の中心部には23.5テスラという強い静磁場がかけられている。

研究者への道のり〜阿部高也さんの場合〜

研究者への道のり〜阿部高也さんの場合〜

小学生ぐらいは、家に居なくて外で遊んでいました。その時は昆虫とか川で魚を採ったり、そんなことばっかりやってましたね。中学生になって、サッカー部に入ってサッカーに夢中になって、サッカーばかりしてましたね。高校で遺伝子改変という技術があるって習って…

インタビューに参加した兵庫県立甲北高校49回生の集合写真

老化の本質に迫る ヒトは若返ることができるのか?

「いつまでも若くいたい」「年をとりたくない」といった気持ちを持ち、「生物の老化や若返り、寿命について聞きたい!」と思いました。そこで「老化」の研究をされている宇野さんに、スキンケアやアンチエイジングといったどこかで耳にしたことに関する素朴な疑問から高校生へのメッセージまで、いろいろお聞きしました。

パソコンの前に座っている芝井さんはメガネを掛けた男性

実験自動化に大事なこと

今回お話を伺った芝井さんは、実験進化や実験自動化を研究している研究室の方。同じ研究室の内田さんには以前メダカのお話を伺いましたが、今回は打って変わってエンジニアリング気質の方らしい…。このシリーズの編集担当さんが、所内の […]

Vol.15 – 2024年 春

Vol.15 – 2024年 春

ブロックを穴に通せ? 実は…

これは、細胞の骨組みとなるタンパク質「アクチン」を自在に組み上げる技術の実験例。細胞の膜を模したシート(青)に、100μm2ほどの図形(ピンク)を描くと、その形の通りにアクチン(緑)が組み上がっていきました。

培養した肺胞オルガノイド

最近の研究成果

ロボットが代わりに実験、カマキリを操るハリガネムシ、肺胞オルガノイド、ウイルスRNAの動的構造、寒さに強いマウスは細胞も寒さに強い、生体リズムと毛質の改善など。
2023年8月から2023年11月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

顕微鏡の前に座る小坂本さんはベージュの服を着た女性

きちんと説明したい栄養の話

キリフィッシュという爆速で老化する魚の研究についてお話をしてくれた髙橋さんから紹介をされたのが、ショウジョウバエを研究しているという小坂元さん。所属チームの名前に「栄養応答」なる単語が入っているので、ダイエットに役立ちそ […]

夜の神戸大橋。赤い橋がライトアップされている。

神戸大橋・ポートピア大橋

神戸市中央区

神戸の中心地・三宮と、理研のある人工島ポートアイランドは、二つの大橋と一つの海底トンネルで結ばれている。写真は、ライトアップされた神戸大橋をポートアイランド側から撮影したもの。

木村チームリーダーがモニターに写真を示しながら講義をしている

アウトリーチ活動報告

2023年5月〜8月に開催したセミナーやシンポジウム、イベントなどのアウトリーチ活動を紹介します。 デザインフェスタvol.57に出展しました ◎5月20日(土)~21(日)/東京ビッグサイト 5月20日から21日にかけ […]

研究者への道のり〜田中信行さんの場合〜

研究者への道のり〜田中信行さんの場合〜

三重県出身。子供の頃はそれほど体が強くなかったので、家の中でテレビを観たり本を読んだりして過ごしていました!算数ドリルなど、同じことを繰り返すのが得意ではありませんでした!そのため計算問題を解いていても途中で飽きてしまうような子供でした!

手に眼はつくのか?!人間の新しい能力を学ぼう!

手に眼はつくのか?!人間の新しい能力を学ぼう!

「生き物について不思議だなと思うことがあれば研究者に聞いてみてください」と言われて、わたし達が思いついたのは、人間の腕や指は取れてももう一度生えてくるのかな?人間に翼はつけられるかな?そして、手のひらに目がついたらめちゃくちゃ便利そうじゃない?ということでした。

研究者への道のり〜升本英利さんの場合〜

研究者への道のり〜升本英利さんの場合〜

子供の頃の夢は、明確には無かったのですが、家族が医療関係だったため医療関係には興味がありました。当時は流行っていたファミコンのドラクエに没頭していました。
当時から意外と文系で算数は苦手でした。。。

研究者への道のり〜サフィエ・エスラ・サルペルさんの場合〜

研究者への道のり〜サフィエ・エスラ・サルペルさんの場合〜

出身はトルコの首都イスタンブール、ケバブやイスラム教の礼拝所のモスクが有名な場所です。子供の頃からインドアで根暗なタイプでした。でも、ゲームが本当に大好きでよく任天堂のゲームをしていました。ずっと家にいてゲームしていたことを覚えています。。。

顕微鏡の前に座る内田さんはメガネを掛けた男性

自律神経はどうやって制御されてる?

心のままに、心臓の研究に邁進する坂口さんからご紹介いただいたのは、神経の研究をしている内田さん。神経の研究ってざっくりしすぎていてよくわからないなぁ……ということで、たくさん解説していただきました。今回は結構授業っぽいで […]

キリフィッシュの飼育水槽の前に立つ高橋さんはメガネを掛けた女性

新しい寿命研究のモデル生物

今回お話を聞いたのは、以前線虫を使った寿命研究のお話をお聞きした宇野さんと同じ研究室の髙橋さん。今回もやっぱり寿命の話だけど、研究に使っているのはキリフィッシュという熱帯魚のようで…。キリフィッシュってどんな魚?というと […]

Vol.14 – 2023年 秋

Vol.14 – 2023年 秋

レーダー上の雨雲? 実は…

これは細胞の核の中で遺伝子を制御しているタンパク質。カメラでは捉えられないほど早く運動しているタンパク質をDNAと結合した瞬間に光らせることで、異なる2つの状態のES細胞の核での遺伝子の挙動を明らかにしようとしています。

星陵高校の建物の前で参加者5人がガッツポーズしている

汗からエネルギーを取り出す!

近年、エネルギーを得る方法に注目が集まっています。中学生の時に自由研究で風力発電について研究したメンバーがいて、環境への負荷なくエネルギーを得る方法について興味を持っていました。微生物(生体)からエネルギーを得ることができることを新聞で知り驚愕していたところ、理化学研究所で人の汗からエネルギーを取り出す研究をしていると聞き、インタビューしました。

建物内に3台のクライオ電子顕微鏡、一番手前の1台は扉が開いて中が見えている

ハイエンド型300kVクライオ電子顕微鏡

横浜キャンパス・中央NMR棟

3台のクライオ電子顕微鏡が立ち並ぶ中央NMR棟。右端は、加速電圧300kVの電子銃を備えた最新鋭のクライオ電子顕微鏡。左隣は解析用PCと試料調製スペース。奥の2室には200kVクライオ電子顕微鏡が入る。

オキシトシン神経細胞(ピンク)

最近の研究成果

新型コロナウイルスのポケット、世界最高速で試料回転、デングウイルスのRNA複製酵素、肺の新たな幹細胞、オキシトシン神経細胞、お尻の穴を開く、など。

2023年5月から2023年7月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

アウトリーチ活動報告

アウトリーチ活動報告

2023年1月〜4月に開催したセミナーやシンポジウム、イベントなどのアウトリーチ活動を紹介します。 第75回山田カンファレンス「Origin of left-right asymmetry in animals」を開催し […]

Vol.13 – 2023年 夏

Vol.13 – 2023年 夏

6枚羽のかざぐるま? 実は…

これは、転写終結因子Rho(ロー)。6量体からなるリング状構造で、RNA(マゼンタ)を通すトンネルを真ん中に作ります。Rhoは転写中の RNAポリメラーゼ(奥の白〜灰色)に取り付くと、このトンネルを使ってRNAを引っ張り出し、適切なタイミングで転写を終結させるのです。

ホワイドボードの前に座る福地さんは白いシャツを着た男性

物理学者、「イキモノ」の始まりを考える

前回創薬専用コンピュータMD-GRAPEのお話を伺った大野さんから「最近出た『窒素がなくてもアミノ酸はできる』というリリースが気になってるんですよ」という話を聞きつけ、今回はその研究をした福地さんに突撃してきました。福地 […]