いきもんタイムズ

いきもんタイムズは理化学研究所BDRのニュースサイトです。BDRの研究の簡単な紹介や研究者インタビューなど、科学に興味をお持ちのすべての方にぜひ読んでいただきたい内容です。

オキシトシン神経細胞(ピンク)

最近の研究成果

新型コロナウイルスのポケット、世界最高速で試料回転、デングウイルスのRNA複製酵素、肺の新たな幹細胞、オキシトシン神経細胞、お尻の穴を開く、など。

2023年5月から2023年7月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

左右決定の謎を解き明かすマウス初期胚にある窪み(ノード)

最新の研究成果

卵で増えないサメ、植物と糸状菌の生存競争、遺伝子の読み取りを終わらせるメカニズム、細胞死を引き起こすサヨナラ遺伝子、体づくりの左右非対称性を決める「力」、細胞の“顔つき”から“調子”を見抜くなど。- 2022年11月から2023年4月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

a cover picture of BDR Times vol 12

Vol.12 – 2023年 冬

青い太陽? 実は…
これは細胞の塊とそこから流出する神経幹細胞の集団。この細胞はその細長い形状の向きを揃え合って塊から放射状に這い出てきますが、その際のわずかな右曲がりの細胞運動が集団になることで強調され、肉眼でも見えるほどの時計回りの渦になるようです。

食餌中のチロシン欠乏によるショウジョウバエ幼虫での栄養欠乏応答の写真

最近の研究成果

食べ過ぎを防ぐ脳のしくみ、ゴムの化学構造、世界一コンパクトな超高性能のNMR装置、心臓の異常を光で診断、いろいろな臓器の作り方など。- 2022年7月から10月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

中高生 恐竜 イラスト

アウトリーチ活動報告 (2020年8月~2022年6月)

コミュニティセンターでのイベント、オンラインの一般公開イベント、中高生のための特別授業などを行いました。恐竜、ゲノム編集、新型コロナウイルスなどの話題も。

オポッサムの心臓

Vol.11 – 2022年 夏

迷路と洞窟?!
これは、生まれたばかりのオポッサムの心臓。オポッサムはカンガルーと同じ有袋類で、生まれてから2週間以上心臓の再生能力を維持しています。これはほ乳類最長なんです。緑の細胞が今まさに増殖しています。

photo of lab members

脳エピトランスクリプトミクス研究チーム

2021年4月に発足した脳エピトランスクリプトミクス研究チームのチームリーダーとして着任した王丹(おうたん)先生。中国出身で高校生の時に短期交換留学生として初めて来日しました。その後、東京工業大学への進学を機に再び来日し […]

細胞の暗黒死

最新の研究成果

進化と発生、生命と分子の誕生の謎、生態系のダイナミクス、ウィルスやタンパク質の構造変化、暗黒の細胞死の発見、オジギソウ駆動型バルブ、オポッサムの心筋再生能、ロボットとAI、父親の子育てを支える神経回路など。2022年3月から6月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

A path in Osaka Campus

つつじの小径

大阪キャンパス

生命システム研究棟はAとBの2棟からなり、その間には緑あふれる中庭が設けられている。迷路のような小径を彩るのは、つつじの生垣。

ES細胞由来の網膜組織の移植例写真

最近の研究成果

2021年11月から2022年2月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

Molecular structure of proteins

Vol. 09 – 2022年 冬

水色のハンモック? 実は・・・
これは細胞の移動や成熟に関連するタンパク質(DOCK:シアン)と、それを調節するタンパク質(ELMO:オレンジ)、さらにここからの信号の伝達に必要なタンパク質(Rac:黄色)がどのように結合しているか解析したCGモデル。からだの中ではいろいろなタンパク質が相互にくっついたり離れたりして、生命活動を維持しています。

研究リーダーの写真

理研BDR-大塚製薬連携センター 神経器官創出研究(特別プログラム)

理研BDRと大塚製薬は、発生・再生学、生命システム学などに基づく疾患メカニズムの探索と創薬への応用に向けた共同研究を行い、独創的な成果の創出を図るため、連携センター(RBOC)を2016年に設立しました。2020年6月に神経器官創出研究プログラムが設置され、坂口秀哉が研究リーダーとして着任しました。

装置を操作する2人の研究者

集束イオンビーム走査型電子顕微鏡

理化学研究所 広島大学共同研究拠点

集束イオンビームによる表面加工と、物質の表面を観察する走査型電子顕微鏡を組み合わせた装置。細胞や組織をスライスしながら断面撮影し、得られた連続画像をコンピュータで三次元再構築することで、細胞内の構造物とそれを取り巻く環境を丸ごと観察します。

ゲノム編集したオポッサム

最近の研究成果

2021年7月から2021年10月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します。

ポケットからいきものを出す先生

田中先生のポケット

理研の生命機能科学研究センターに田中陽先生という研究者がいる。私は広報室でプレスリリースを担当しているが、田中先生が主宰するラボからはとにかくよくプレスリリースが上がってくる。新しい申請が来るたび、私の頭の中には条件反射 […]

肝臓の毛細血管ネットワーク

Vol. 08 – 2021年 秋

からみあった木の根・・・?
これは肝臓の「類洞」と呼ばれる層状の毛細血管のネットワーク。肝臓は非常に再生能力が高い臓器です。肝臓に損傷がおきると血流の速度が増加し、これを類洞の細胞が機械的刺激として捉えることが、再生の開始に重要であることがわかってきました。

嶋田チームメンバー

生体分子動的構造研究チーム

2020年4月に横浜地区に核磁気共鳴法(NMR)を用いて、生体分子の立体構造情報から生体内での機能への理解を目指す、構造生物学研究に取り組む「生体分子動的構造研究チーム(チームリーダー:嶋田一夫)」が新設されました。

大阪生命システム研究棟正面

生命システム研究棟

大阪キャンパス

日本を代表する建築家丹下健三が設計し、大阪バイオサイエンス研究所の研究施設として1987年竣工。2015年に大阪市から理研に譲渡され、生命システム研究の拠点として現在に至る。

fluorescent microscopy of fruit fly ECM

最近の研究成果

2021年3月から2021年6月までのプレスリリースと論文ニュースからご紹介します

プールに調味料を入れるキスチョコのイラスト

神秘的な内分泌世界への誘い

小学生の頃、HERSHEY’Sチョコレートアイスバーが大好きだった。特に夏休みにプールで遊んだ後のアイスは格別であったのを鮮明に覚えている。HERSHEY’Sはアメリカ最大手のチョコレート製造会社で本拠地はペンシルバニア州である。1996年にペンシルバニア州立大学の研究グループは新しいガン転移抑制因子を発見し。。。

試験室の外部

恒温恒湿室

神戸・理研BDR-ダイキン工業連携センター

温度と湿度を精密に制御できる部屋を4つ連結した試験室。エアコンの効いたオフィスの空調や、屋外から屋内に入る際の温湿度差などを体験できます。

宇宙人の食卓

地球外生命体は食べられるか?

宇宙船のトラブルで遭難し、仲間と力を合わせて生き残る。そんなSFストーリーに胸を踊らせたことはありませんか? 宇宙冒険サバイバルは日本の漫画やアニメでも欠かせないテーマで、手塚治虫の『火の鳥』や萩尾望都の『11人いる!』、『宇宙船サジタリウス』や『彼方のアストラ』、『AGRAVITY BOYS』など、数え出したらきりがありません。。。

fruit fly mutants

Vol. 07 – 2021年 春

いろんな種類のハエ・・・?
実は・・・これは全てキイロショウジョウバエという同じ種のハエです。1つまたは複数の遺伝子の変異によって、体が黒くなったり、目が白くなったりします。この写真の中には野生型(正常)が1匹と、20個の異なる表現型が隠れています。全部見つけられますか?

Kawaguchi Lab microscope

生体非平衡物理学理研白眉研究チーム

理研は、優れた能力を持つ若手研究者に研究室主宰者(理研白眉研究チームリーダー)として独立した研究を推進できる機会を提供しています。今回は、この理研白眉制度の第1期生として採用された川口喬吾チームリーダーが率いる生体非平衡物理学理研白眉研究チームを紹介します。