子供の頃

佐久間さんは鹿児島県に生まれました。子供の頃はいろいろなことに興味があり、特に世界のことや料理のことに興味があったので世界をまたにかけて国と国の関係をつなぐことや料理の研究をすることが夢でした。また、難しい折り紙をつくることに熱中していて、習い事はピアノ、バレエの他に折り紙教室にも通っていました。

中高生の頃

中学生の頃も、国と国のつながりに興味があり、国連の仕事をすることが夢でした。憧れは、国連難民高等弁務官の緒方貞子さん。女性らしく、世界で活躍する姿に魅力を感じました。今でこそ立派な研究者である佐久間さんですが、中学校時代は父親が研究者であるという形でしか研究者という仕事を認知していませんでした。理科と社会に興味を持ち、環境問題や、日常の中でできる疑問に身近さを感じました。学校で部活には所属しておらず、生徒会の全校朝会委員として日々を過ごしていました。高校に入学して理系を選択し、徐々にその道を極めていくことになりました。

大学生から研究者

研究者になった理由は、父が研究者だったこともあり研究者の仕事が想像しやすかったということと、気になったことをとことん突き詰めていく研究に興味を持っていたからです。大学では遺伝子が人間と似ていて実験がしやすかったショウジョウバエの研究をしていました。この研究から蚊の研究に移った理由は神経を調べているうちにユニークな行動を研究したいと思ったのと、もともと蚊の吸血にも興味があり蚊とハエは同じグループなので、今までの研究を生かして蚊の研究をしたいと思ったからです。大学2年生の時に1年間カナダの大学に留学し、薬学部の生徒として過ごしました。カナダでは長い休暇があったため、バスを使いカナダの至る所を観光しました。

将来の夢


蚊が吸血している時の様子や血を吸わない蚊の仕組み、特定の動物の血だけを吸う蚊がいる原因など、まだ蚊についてわかっていないことがたくさんあるため、蚊に関する研究をすること。また、2012年に発表された簡単に遺伝子を操作することができるクリスパーキャス9という技術を使って、蚊の遺伝子の研究もしていきたいと考えています。将来は、蚊を媒介する病気が最も多く、研究室では見ることのできない蚊柱がたくさんあるアフリカに行くことが夢です。

研究者として

研究者として働く上で大切だと思うことは、先入観なしに観察することです。
座右の銘は、「やらないで後悔するよりやって後悔する」です。
仕事と生活を両立するためには、目の前のことに集中して切り替えを大切にすることが大事だと思っています。

佐久間さんに話を聞く二人の中学生

文・イラスト:神戸市立本山南中学校2年生
(2024年9月のトライやるウィーク期間中に企画・インタビュー・執筆を行いました)